QoSその1 (policing)

■Cisco機器でのポリシング

まずpolicilngの基本的な考え方として、設定値を超過するトラフィックは機器で即時に破棄されるというのがあります。そこが超過分のデータをある程度バッファに貯めるshapingとの違いになります。

上記の図では200MpbsでPolicing設定をした場合に、機器にinputされたトラフィックが200Mbpsを超過したところで破棄され、output側にあるような線形を描いて出力される様子を示しています。

トラフィックがインターフェースに入出力される/されないの判定は、トークンバケットという仕組みにより行われます。トークンは残高、バケット(バケツ)はサイフのようなもので、サイフに残高が残っていればその分だけパケットを出力できます。トークンは一定の時間間隔ごとにバケツに追加されます。実際の設定パラメーターには、CIR、Bc、Tcといった値を用いますが、これらの値は次のような関係にあります。

CIR(bit)=Bc(Byte)/Tc(sec)

CIRがビットレートを表していて、200Mbpsでポリシングするのであれば設定値は200,000,000となります。Bc/Tcは、単位時間あたりにトークンが補充される量で、1秒をもっと短い時間に細分化してトラフィックを制御し、CIRを実現しています。わかりにくいので図示します。

上の図では、0.125秒ごとに3.125MByte(25Mbit)のトークンがバケツに補充され、トータル1秒間に200Mbitのトラフィックが入出力されるということを示しています。実際の機器への設定は以下のようになります。

police 200000000 3125000 conform-action transmit exceed-action drop

CIRが200Mbps、Bcが3.125MByte、トークンがバケツにあればトラフィックを送出し、超過すれば破棄という動作になります。

police 8000 1000 conform-action transmit exceed-action drop

 1000 conform-action transmit exceed-action drop

police 8000 1000 conform-action transmit exceed-action drop

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